私の考えるキンドル出版

今日は私の本業、キンドル出版についてお話したいと思います。

2016年よりキンドル出版の仕事に携わり、多くの著者さまの本を世に出して参りました。
著者さまとの打ち合わせを何度も重ね(対面が一番理解を深めますが、海外の方とはZOOMで打ち合わせて出版します)、お話を伺い、心のうちを聞かせて頂いているうちに「あ、実はそう思っているのですね」「そういうことだったんですね」というところに必ず着地します。ご本人にも気づいてない場合も多く、「それ」に触れた時、著者さまがどんどん変化されていくのがわかります。

「自分の本を出版する」となると、最初はよそ行きな雰囲気で、どうしてもよいカッコばかりしたくなるものです(私もそうでした)。自慢できるエピソードや今までのキャリアを書き連ねてしまうものです。こんな時に私のやるべきことは、警戒した緊張をといてもらって、どうやって、一番素直な心の奥底を見せてもらえるか……心をほぐすにはどうすればいいのか、その一点に集中しています。

他人に自分の弱い部分をさらけ出すことは抵抗があることでしょう。戸惑いがあるのは当たり前です。こんなこと言ったら軽蔑されるんじゃないか、私ってこんなダメな人間なんだ、というような内容を、少しずつ話し始めてくださると、皆さん不思議と安堵の雰囲気に包まれるようです。

「もうこの人にはカッコつけてもしょうがない」と観念されるのか、こころの鎧をはずして、なんでも話してくださるようになります。

そしていつしか初めてお会いした時とは、全く別人になってしまいます。


本が出版となる頃には、自信にあふれて、キラキラ輝き出す方がとても多いです。私がこの仕事を続けてきた理由のひとつは、著者さんのそんな様子を何度でも見たいからなのです。

私自身がまず、本を書くことで恐ろしいほど人生が変わりました。ごく平凡だった主婦の私は、夫婦の問題をきっかけに、結婚生活を卒業して自立の道を歩むことを決意します。文章を書くことだけは得意だったことと、某カリスマ編集長主宰のキンドル出版コミュニティに飛び込むこんだことがきっかけで、出版の世界に入りました。

まずは自分の息子のこと(不登校で5年間家に引きこもっていた)を本に書いて、世の中に知らしめたいとキーボードを打ち始めます。ウソ偽りのない息子の不登校、母親の私の気持ち、家族の在り方を全部伝えたい、誰にも相談することができず、どこかで苦しい思いをしているお母さんの力になりたいと思ったのが出版のきっかけでした。そしてこの本がかなりの反響を得ました。

有名でもなんでもない私の本に60以上ものレビューがつき、「どんな医学書よりも参考になった」「私も頑張れそうです」「背中を押してくれてありがとう」「真っ暗だったけれど、一筋の明かりが見えました」「大変なことだらけなのにコミカルに書いてくれて救われた」などなど、皆さんの心を少しだけ動かしたのは事実のようでした。

ここから私は、結婚を卒業し、引っ越し、キンドルプロデューサーとして仕事を始め、取り巻く周りの人々がガラリと変わり、今は湘南で一人暮らしをしながら仕事をしています。わずか7年の間にここまで変わりました。本を書かなかったらこんなことにはなっていなかったと思います。

今は本作りにいそしむ毎日ですが、本を出すことで変化していく著者さまを見ているうちに「これはセラピーではないか」と気づきました。著者の皆さんが心を開き、感情と向き合い、人生を大きく飛び越える時に、微弱ながらもお手伝いできればと、そんな思いが日に日に増していくのです。

ですから今年からは「ライティングセラピー出版」として、より充実した本作りを進めていくことにしました。
https://no1n2.hp.peraichi.com/

自分の本を作りたい、出版してみたい、自分の思いを文章にしたい。
そう考えていらっしゃる方には大きなチャンスです。
一緒に本づくりの旅に出てみませんか?

まずはお話をゆっくり聞かせてください。
出版メニューにはエッセイやイラスト、写真集に対応できるミニ出版もございます。
まずはお話をするところからです。皆様のご参加をお待ちしています。


~ライティングセラピー募集のお知らせ~
https://no1n2.hp.peraichi.com/

Yumirins

ビジネスマインドを発信します。

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